破壊と殺戮の王者
この話は別次元界グレナベノムにある実話である
かつては豊かであったその国、だがある時を境に廃墟へと変わっていく
その悲劇の1年前、こんな噂があった
「冥界からの使者かくる」と
そのとき度々人が消えその一週間後必ず亡き者となって帰ってくるのだ
人々は口々に冥界からの使者が来るといっていた
そしてある区域から人が一気に消えた
その時一人の生存者がいた
名はリゼイ
そして人々は尋ねる
他の人は何処へ?
するとリゼイは答える
幻獣が連れて行った
と答えた
大体の絵を描かせて見たところ人々は震撼する
「バ、バルスだ」
彼の絵はかつてカラガティアを制圧しかけた幻獣バルスであった
だかある人が言う
「そいつがいるはずが無い」
そう、ある時バルスは姿を消し無の存在とされていた
そしてリゼイは処刑された
その一年後
一つの町が一気に崩壊した、人が消えたのではなく町だけが破壊されたのだ
そしてその場所は
リゼイが処刑された場所
黒き鎧を身にまといかつての恨みがその姿を現した
そして一年前リゼイの処刑に関連する人にこういった
「わが無念の思いいまはらしてくれようぞ」
「最後に教えてやる、ここにいる者たち全てに」
「どうせみな私が消す」
「わが無念の思いを冥界王がききその思いをはらせとのことで我はいまここにある」
「念の塊がな」
その後彼はグレナベノム全域を灼熱の炎で焼き尽くしその地は廃墟と化した
そして彼が一年たったら別次元をも破壊するとカラガティアに警告した
その一ヵ月後、グレナベノムに足を運ぶものが1人
「わが名は観絶、カラガティアを収める神なり」
「リゼイ、貴様の策を阻止しに来た」
するとリゼイはいう
「今の私の名は“残忍導師バイダラ”だ」
そして観絶とバイダラは一年近くも交戦し続け大怪我を負いながら何とかバイダラの封印には成功した
だかいつか目覚めるであろう
次元界を消そうと企むものの手によって・・・
終